1回目の更新ですが、いきなり核心に迫るお話にしました。
よく説明する際に分かっているようで分かっていない「バーチャルリアリティ」について書きたいと思います。
といっても書いている本人もよく分かっていないかもしれません。あくまでも個人的な解釈だと思ってください。
(もう少し分かりやすく教えていただける方いらっしゃいましたらお願いしたい内容ですし、個人によって解釈はさまざまです。。。)
Wikipediaではこのように記載されています。(こちら)
難しそうです。
難しそうなのですが「程度の差はあれど古くは小説や絵画、演劇やテレビなどもVRとしての機能がある」と記されています。これは見る側の人がそれを見て「まるで行った気分になった」、「その中に入っているみたい」と思ったら、それはもうVRだと思います。
「程度の差はあれど」というところが非常に感覚的で、見る側の人によっての感じ方は違うのでVRだと思う人もいれば、そうではない人もいるということです。
たとえば、浦安方面にあるアミューメントパークは、そこに一歩足を踏み入れたら、そこはもう「夢の国」です。
行くと分かるのですが、パークの中からは外の環境を知ることはできません。お客さまに夢の国に行った気分になってもらうために、視界から外部環境は極力分からないようにし、夢の国に没頭してもらいます。これを大きな予算をかけて日々、環境の構築と改善を行っています。
前述に当てはめると、これもVRになると思います。(人それぞれの感覚的なものなので、行った人すべてが夢の国に行った気分になるかどうか分かりませんが、そういう環境を提供しようとしていることは間違いありません。)
また、「コンピュータによって作り出された世界である人口環境・サイバースペースを現実のように近くさせる技術」、「時空を超える環境技術であり、人類の認知を拡張する」とあります。
これもまた難しそうです。
空間などをコンピュータなどで作って、あたかもそれを現実っぽく感じさせる技術ということになります。
そうすると、最近メディアに多く登場する「VR」=「360度映像が見れる」となっていますが、決して「360度映像が見れる」ものがVRというわけではないかと思います。
前述した通り、VRは感覚的なものであり、「程度の差」もあるので、「いかに現実に近い環境を提供できるか」ということを考えた時の答えが「どこを見ても現実とは違う360度の映像」が見れることになったのだと思います。これは、より技術が発展すると別の技術がVRと呼ばれるようになるかもしれません。
なので、現段階では「360度映像が見れる」ゲームやアトラクション、動画などをVRと呼んでおり、
さらにHMD(ヘッドマウントディスプレイ)と呼ばれるヘッドセットを装着し、コントローラなどを使いながら利用するものをVRと呼んでいます。
【代表的なHMD】
また、スマートフォンを利用してVRを提供するものをあり、樹脂製の本格的なものからダンボールや紙を使ったカジュアルなものまで、ざまざまなビューアがあります。弊社のSwingもこの種類の製品です。
それぞれの違いはありますが、
・ディスプレイがある
・ふたつのレンズで拡大している
・2分割された画像(映像)を覗くとひとつに結像して見ることができる
・顔を向けた方向によって360度の全方位映像がトラッキングされる
このような機器をVRデバイスと呼んでいます。(レンズがひとつの場合もあります。)
日本ではVirtual Realtyが「仮想現実」と訳されていますが、「Virtual」には「仮想」というニュアンスがある一方、「名目上は異なるが実質的には同じ」と意味が本来であり、仮想現実という訳語すら間違っているのではないかという議論もあります。
答えがあるようでないのが現在のVRです。VRに従事されている方々は日々、その答えを模索している最中であります。
以前、VRを研究されている方がVRとは「脳を錯覚させること」とおっしゃっていました。
技術的にはさまざまなものがありますが、人を感覚的に「その場所に行った」、「その中に入った」と思ってしまえば、それはもうVRなのかもしれません。
以上、バーチャルリアリティってなに?でした。
Posted by Swing運営チーム